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子どもの時間軸
先週から幼稚園は冬休み期間で、普段と違うカリキュラムになっている。

詳しくはわからないが、担当の先生も日替わりになっているようだ。今日は、去年息子が習っていた先生が担当していた。僕とその先生は、半年前までは毎日、送り迎えの時に顔を合わせていたので、お互いに全く珍しい存在ではない。

突然、息子が予想外なことを言ってきた。


"I know her name. It is Miss ***."
(あの先生の名前しっているよ。 ***先生だよ。)


そんなことは今更言われなくてもわかる。唖然としていると、彼の説明が続いた。


"You know that teacher was my teacher long time ago? That's why I know her name."
(あの先生ね、ずっと前ぼくの担任だったんだよ。だから名前をしっているんだよ。)


微妙に話が食い違っている。その場はこのまま流したが、後から考え直したら、何がどう食い違っているのかわかったような気がした。

人間の時間感覚は相対的なものだ、という話を聞いたことがある。今まで生きてきた年数に対する割合が、体感時間になるというものだ。たとえば、同じ1年でも、3歳児は30歳の人間と比べて、10倍長く感じている、ということだ。

直感的に納得のいく理論だ。これによって、歳をとるにつれて時間が経つのが早くなる感覚も説明できる。

この理論を受け入れると、僕と息子の会話でのズレは、時間の感覚の違いによるものとなる。息子は、その先生に習っていたのは遠い昔の話で、僕が覚えているはずがない、と考えたのだ。なんとなく合っているような気がする。

さらに、この理論を用いると、もっと小さなレベルでの食い違いも説明つく。息子には、「先週食べたばかりじゃないか」とか「先週行ったばかりじゃないか」という説得がなかなか通用しない。わがままなだけかと思っていたが、実は彼にとっては十分長い時間が経っているということなのかもしれない。

本当に正しいのかどうかはわからないが、とりあえず十分説得力があるので、僕はこの説明を受け入れることにしよう。

そして、息子の相手にするときは、この相対時間感覚を考慮するよう、心がけていこうと思う。

ただし、理解はできても、僕らには子どもの時間感覚に合わせること、ましてやその時間軸で生きていくことは不可能だ。時間を長く感じることが出来るなんて、うらやましい限りだ。


テーマ:パパ育児日記。 - ジャンル:育児

未分類 | 18:36:29 | Trackback(0) | Comments(5)
カリフォルニアは雨が少ない。トレードマークの青い空とは、裏を返すとそういうことだ。

これほど爽やかな気候はないわけだが、季節の変化が乏しくて退屈だ、という人もいる。この気候の退屈さは耐えられない、といって東海岸に戻っていった人も何人か知っている。

今日はその気持ちが少し理解できたような気がする。

この気候は、子どもの意識形成にも影響してくる。そもそもの降雨量の少なさに、クルマ中心の生活が加わるため、雨を生活の一部として捕らえることができない。日本の幼稚園児だったら、「ピチピチチャプチャプランランラン」と、雨を身近なものとして消化している頃だと思う。雨の匂い、雨の時に用いる器具、雨の日の行動パターンなどが意識の中に埋め込まれているのではないだろうか。

息子は、完全に出遅れている。雨に対する経験が圧倒的に少ないのだ。

今日、結構雨が降っていた。駐車場から家に向かって、僕らは傘もささずに、平然と歩いていた。目の前に並んでいる木を見ながら、息子が言った。


"You won't get wet if you go under a tree. Tree is like an umbrella."
(木の下に隠れたら濡れないよね。木って傘みたいだね。)


子供らしい無邪気な発想といえないこともないが、いったいいつの時代の人間の台詞なんだ。このままでは、将来、雨の降る場所で育った子どもたちに馬鹿にされかねない。ある意味、乗り物がない場所で育った子どもと同じようなものだ。

一方で、


"Trees are good for us in two ways. It is like an umbrella and it makes air we breathe."
(木って、いいことが二つあるんだよね。傘みたいにもなるし、ぼくたちが吸う空気を作ってくれるんだよね。)


なんてことを言っていた。自然に対する理解は立派なものだ。あとは、人々は木の下で雨宿りなんかしない、ということを実感して欲しいところだ。

妙なもんで、日本の梅雨時の通勤・通学風景や、商店街の夕立などを、見せたいという気になった。やはり、青い空だけでは、退屈ということなんだろうか。


テーマ:海外で育児 - ジャンル:育児

未分類 | 18:12:46 | Trackback(0) | Comments(5)
レースカー
息子はよく乗り物の絵を描く。そして、その乗り物を使って、勝手なストーリーを展開する。自分が一番速い、もしくは、一番強く、レースに勝ったり、悪者をやっつけたりするだけの単純なものだ。

あまりにしつこいと、うんざりさせられることもあるが、やめさせるわけにもいかない。男の子である以上、避けて通れないことなんだと思う。

そして、そんな話をしてくれるのも今のうちだけ、という話もよく聞く。いくら鬱陶しく感じていても、将来振り返ると、それが貴重な瞬間に思えてくるというのだ。

残念ながら、まだありがたさは全く実感できないが、とりあえずはそういった作品にをスポット当ててみることにしよう。

紙の上でのレースはの毎日ように行われている。結果はいつも同じなのだが、これが今日のレース結果だ。

race


息子の乗ったクルマがトップで、運転しているのは僕だそうだ。

"Fighst(first) me and my dad."

と書いてある。後続車に2から8までの順位が振られているが、レイアウトに無理があったようで、6-8位のクルマが書いてある位置がかなり苦しい。3位のクルマは、煙を吐いているそうだ。巨大なテディ・ベアかと聞いたら、なんでここに熊いるんだと、逆にあきれられてしまった。煙には顔がついているもののようだ。

改めて見てみると、なんともうれしいことのような気がしてきた。空想の世界に父親が登場する(それも邪魔者としてではなく)のは、本当に今だけなんだと思う。

それにしても、後部座席に乗って、嬉しそうにしているのは、ちょっと消極的ではないだろうか。いつかは、自分で運転するストーリーにしていってもらいたいものだ。

しかし、それは僕が不要になることでもある。なんだか、ちょっと微妙な感じだ。


テーマ:男の子育児 - ジャンル:育児

未分類 | 17:27:44 | Trackback(0) | Comments(3)
サンタの歴史

クリスマスが近づくにつれ、子どもたちのサンタに対する関心はますます高まっていく。息子も例外ではなく、毎日何かサンタの話題を出してくる。

先日、サンタがミルクとクッキーを食べていることは納得したようだが、今日はその理由を彼なりに考えていた。


"Santa wants to get fatter and fatter because he wants to look funny."
(おかしな見た目にするために、サンタは太りたいんだよ)


ということだった。サンタたるもの、好きな物を貪り食っているだけではなく、常に目的意識を持っているということなのだろう。

彼の空想はそこで終わらず、壮大な作り話に展開していった。かなりごちゃごちゃだが、こんな感じだった。


"A long time ago, when nobody was born yet, it was so cold."
(むかしむかし、まだ誰も生まれていないころ、とても寒かった。)

"It snowed a lot."
(たくさん雪も降っていた。)

"There were only trees. Santa was the only person."
(まだ木しかなかった。人間はサンタだけだった。)

"Actually, there were pilgrims too."
(あ、ピルグリムもいた。)

"Santa did not know how to cook so he joined the pilgrims."
(サンタは料理出来なかったので、ピルグリム(の食事)に参加した。)

"Pilgrims died but Santa did not."
(ピルグリムは死んだが、サンタは死ななかった。)

"Then Santa learned all the tricks."
(そして、サンタは色々な魔法を学んだ。)


というわけで、まとめると、氷河期を生き抜いたサンタは、ピルグリムの助けを借り、様々な魔法を身につけ、現在も北極点に生きている。

この話を信じるなら、サンタはとてつもなくすごい人だ。細かい話になるが、サンタは8390年ほど人間との接点なしに一人で過ごしたことになる。そりゃ、世界中の子どもにプレゼントのひとつも上げたくなるだろうし、そんなことはたやすいことだろう。

サンタさん、おそるべし。

テーマ:クリスマス - ジャンル:育児

未分類 | 17:28:54 | Trackback(0) | Comments(3)
サンタの食事
"What does Santa eat?"
(サンタって何食べるの?)


息子がお決まりの質問をしてきた。それなら、僕も答えは分かっている。ミルクとクッキーだ。

しかし、彼はそんなことは百も承知のようで、知りたいことは別にあるようだった。

"No, not on Christmas day. On other days."
(クリスマスの日じゃなくて、他の日はどうしているの?)


自分の意思で食事を摂るとしたら、何を食べるか、ということなんだろう。正解は、エルフが用意するミルクとクッキーに違いない。ココアとジンジャーブレッドなのかもしれないが、似たようなものだ。適当にその手のものを並べてみた。

それで息子の質問は終わるかと思いきや、そこから真剣に悩み始めてしまった。熟考の末出てきた言葉は、

"I guess milk is healthy."
(ミルクは健康に良いってことだね。)


であった。一瞬何を言っているのか分からなかったが、彼の思考過程はこんな感じだったようだ。

1. サンタたる者、立派な食生活を送っているに違いない。
2. それなのに、いつもクッキーを食べている?
3. サンタ、怪しいんじゃないか?
4. いや、サンタが間違っているはずはない。
5. そうだ、ミルクも毎日かかさず飲んでいるじゃないか。

サンタへの信頼は揺ぎ無いものなのだ。これは子どもらしくて好感が持てる。

しかし、これによって、彼の中では、毎日クッキーを食べていてもプレゼントがもらえることになった。野菜を食べないとサンタが来ない、という脅しは効かなくなった。

サンタは毎日緑の野菜を食べている、と言っとけば良かったかもしれないが、それは根底から間違っているような気がする。サンタは食生活担当ではないのだ。


テーマ:クリスマス - ジャンル:育児

未分類 | 18:48:42 | Trackback(0) | Comments(5)
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