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銀の虫歯
アメリカの歯科技術は進んでいる。今は違うのかもしれないが、僕がアメリカに来た頃は、日本との差に愕然としたものだ。僕の歯を見た技工士が、驚きをこめて「これは日本で治したのか、日本ってハイテク立国じゃなかったのか」などと言ってきたこともある。

かくして、多額のカネを使い、片っ端から歯の治療をやり直してきた。もしかしたら、これは歯医者の口車に乗せられているだけなのかもしれない。

僕の話はどうでもいい。

アメリカ人が強力に歯にこだわっているのは事実だと思う。その影響か、息子も歯にはうるさい。結果として、毎日がんばって歯を磨いているので、これはむしろいいことだ。

他人の歯にも興味が出てきたようで、僕の口の中を見せろといってきた。

"You got a cavity. Eww, you have two."
(虫歯がある。うわー、二本もある!)

虫歯なんてないよ、といっても全く聞く耳を持たない。

"That gray thing. That's the cavity. You did not brush your teeth?"
(グレーの奴だよ。それが虫歯だよ。歯を磨かなかったの?)

銀の詰め物のことを言っているらしい。これは治した跡だといっても、さらに顔を歪めて嫌そうな顔をしている。

"That's gross. I don't want it."
(気持ち悪いー。そんなの嫌だな)

随分じゃないか。

どうやら、虫歯の経験のない彼にとっては、痛さに対する恐怖心がないようだ。それよりも、歯が銀色(彼の目にはグレー)になってしまうことの方が恐怖のようだった。

なんとも複雑な気分だが、僕のようになりたくない、という理由でも歯をちゃんと磨いてくれるなら、それはそれでいいのかもしれない。


***


ちなみに、僕の口の中には、もっとたくさん銀の詰め物があった。アメリカに来てから、機会があるごとに白い詰め物に換えていて、奥歯の二本分だけが残っている。昔の状態だったらどれだけ気持ち悪がられたのだろうか。
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未分類 | 17:25:09 | Trackback(0) | Comments(0)
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