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Dad, it's behind you!

それは僕がヘッドフォンで音楽を聴いているときに起こった。

息子が顔面蒼白で何かを叫んでいる。必死に訴えかけている。

息子は虫が嫌いなので、どうせハエでも入ってきたんだろうと、まともに取り合わなかった。しかし、いつまでたっても収まる気配がない。

仕方がないので、ヘッドフォンを外して、何を言ってるのか聞いてみた。

"Dad, it's behind you!" (後ろにいる!!)

顔面蒼白になったのは僕のほうだ。アドレナリン分泌だかなんだかしらないが、ここからは全てがスローモーションになった。

シチュエーションがホラー映画そのものじゃないか。幼い男の子が父親に対してこの言葉を発したら、次はカメラが引いて、父親が気がつかないうちに、エイリアンだか悪魔だか殺人鬼だか悪霊だかに後ろから殺されると相場が決まっている。最悪の場合には、いや、大抵の場合には残虐な殺され方をするのだ。

振り返ると、スローモーションの中で、そんな貧困なイメージしか出てこなかった自分が情けなくなるが、とにかく死を意識するほどびびったのだ。

息子に状況説明を求めるか、自分で振り返るか悩んだ末、勇気をもって、その"it"に直面することに。



猫だった。息子の嫌いな近所の猫が玄関から入り込もうとしていたのだ。



僕の血の気は一気に回復し、ものすごい脱力感に襲われた。

猫を追い払うと、息子が抱きついてきて、おんおん泣きだした。なんだ、これはホラー映画の生き残り親子のシーンみたいじゃないか。

僕らの記憶の中では、この愛らしい猫を妖怪か何かと置き換えておくことにしよう。うまく編集すれば、息子の世界では、僕はスーパーヒーローになれるかもしれない。
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未分類 | 17:03:13 | Trackback(0) | Comments(0)
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